こんにちは、鏡花です。
早速ですが、ブレーカーが落ちたよって経験。今までにないでしょうか?
家で料理なんかをしていた時にブレーカーが落ちたりとか、大雨の日にいきなり照明が点かなくなったとか。
ブレーカーの落ちる裏側にはこういった経緯が存在したりします。
ちなみに、ブレーカーには2種類あり、それぞれで役割や用途が違います。
- 2種類のブレーカーと用途について
- ブレーカーの落ちる原因と対処方法
ブレーカーの用途を知ることで、ブレーカーが落ちた際に原因の特定がスムーズに分かります。特に、日本は地震や大雨の影響で、停電に遭遇する可能性が比較的高い国です。
『こういうのがあるんだ』程度で十分です。”まったく分からない”の状態からは1歩脱出するようにしてください。
1.ブレーカーの種類と用途について
ブレーカーには、次の2種類があります。
◎ 配線用ブレーカー:一般的なブレーカー
※電気を使いすぎる(電流が流れすぎる)と動作して落ちる
◎ 漏電ブレーカー:漏電に特化したブレーカー
※漏電が発生して危険を感知すると、動作して落ちる
一般的なこの2種類が8~9割を占めています。見た目は似ていますが、役割が微妙に違ってくるので注意が必要です。
配線用ブレーカー
配線用ブレーカーは上記の写真のようなものですが、特徴は次のとおりです。
- その①:電流が流れすぎた時に遮断する
- その②:回路の開閉を手動で行うこともできる
- その③:漏電が発生した時に遮断する機能はない
配線用ブレーカーは、ご家庭の中の各フロアごとによって取り付けられており、電気を使いすぎると、自動的にスイッチがOFFになるようになっています。
多いのが、キッチンなどで
- 電子レンジ
- 炊飯器
- IHクッキングヒーター
これらの家電をまとめて使いすぎた結果、ブレーカーがOFFになったという事例です。
これは単純に”使いすぎ”が原因なので、1度使用している機器のスイッチをOFFにしてブレーカーをONにすれば復旧は完了します。
ブレーカーの取り付け位置は次の写真のとおりになります。
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは上記の写真のようなものを言います。配線用のブレーカーと違って、表示ボタンなどが付いているのが違いです。特徴は次のとおりになります。
- その①:電流が流れすぎた時に遮断する
- その②:漏電が発生した時に遮断する
- その③:自分で回路の開閉をすることもできる
漏電ブレーカーの場合は、普通のブレーカーの機能に付け加えて、漏電したときにスイッチを自動で遮断する機能がプラスされています。
『じゃあ、こっちの方だけで良いんじゃないの?』となるのも分かりますが、漏電時の開閉が付け加わっただけでかなり値段が高くなります。
そのため、漏電ブレーカーは次の写真のように、回路の主幹(全体につながる中心部分)に設置されることがほとんどです。または、比較的に漏電の起こしやすい”キッチン”用にも取り付けられたりすることもあります。
2.ブレーカーが落ちる3つの原因と対処方法
『じゃあ、ブレーカーが落ちたときはどうすれば良いの?』
先ほどお話ししたとおり、2種類のブレーカーはそれぞれで特徴が少し異なります。ブレーカーが落ちた時は次の順序に沿って対策をしてください。
- 手順1:落ちたブレーカーの種類を確認
- 手順2:ブレーカーごとに対処を行う
- 手順3:何もなければ復旧完了。すぐに落ちれば連絡を。
サクッとみていきましょう。
手順1:落ちたブレーカーの種類を確認
まずは、落ちたブレーカーの種類を確認してください。
◎ 配線用ブレーカーだけが落ちている場合
※表記されているフロアで問題が発生している可能性が極めて高いです
◎ 漏電ブレーカーだけが落ちている場合
※どこかのフロアで漏電が発生している可能性があります
◎ 漏電ブレーカーと配線用ブレーカーが落ちている場合
※配線用ブレーカーの落ちたフロアで電気を使いすぎている可能性が高いです
状況と問題については、この3種類がほとんどとなります。
特に、一般的なものであれば”20A”で落ちるブレーカーが8割です。これは、キッチンの電気機器を3つほど同時に使用すれば、落ちるぐらいの大きさになります。
まずは、どのブレーカーが落ちたのか、それを確認してください。
手順2:ブレーカーごとに対処を行う
落ちたブレーカーの種類を確認したら、処置を行いましょう。
配線用ブレーカーが落ちた場合
配線用ブレーカーが落ちた場合は、非常に簡単に対処できます。安心して処置を行ってください。
- ブレーカーが落ちたフロアを確認
- 落ちた時の使用状況(使っていた家電製品)を確認
- それらの家電製品の電源をOFFに
- ブレーカーのスイッチをONへ
- ブレーカーが落ちないのを確認したら、いつも通り使用してもOK!
これが一般的なブレーカーが落ちた時の対処方法になります。
9割が『電気機器の使いすぎ』が原因で発生しているものなので、対処方法もそこまで難しくありません。
もし、これで何度やってもブレーカーが戻らない場合は、家電製品かブレーカーに不具合がある可能性が高いので、1度電気屋さんに見てもらうことをオススメします。
漏電ブレーカーが落ちた場合
漏電ブレーカーが落ちた場合は、どこかのフロアで漏電している可能性があります。
配線用ブレーカーが落ちた時と対処方法が少し違うので1つずつ確認しながら進めてください。
- ブレーカーが落ちた時の使用状況(使っている家電製品)を確認
- 家電製品などはそのままにしておいて大丈夫です
- 1度、配線用ブレーカー含めてすべてのスイッチをOFFに
- 漏電ブレーカーだけをONにする
- 行先フロアが記載されたブレーカーを1つずつONにする
- すべてONにしたときにOFFにならなければ、いつも通り使用して問題ありません
- どこかのフロアをONにしたときに漏電ブレーカーがOFFになればそのフロア内で使用している家電が漏電している可能性が極めて高いです
これが漏電ブレーカーが落ちた時の対処方法になります。
ややこしく書いていますが、一言で言ってしまえば『消去法』で漏電している可能性の高い場所を探しているだけになります。
漏電している可能性が高いフロアを見つけた場合には、早急に電気屋さんに連絡して見てもらうようにお願いしてください。
日本では台風の時期なんかもあるので雨水の浸入などが原因で、漏電したりすることがあります。
手順3:何もなければ復旧完了。落ちれば連絡を。
その後、何もなければ今回ブレーカーが落ちたことはあまり気にする必要はありません。しかし、その後も頻繁に落ちる場合には1度電気屋さんに見てもらってください。
ブレーカーが落ちるのにははっきりとした原因があるので、放置しすぎた結果、火災につながるケースもあります。
電気は目に見えない物なので十分な注意が必要です。
3.さいごに
今回は、ブレーカーの種類と落ちた時の対処方法についてお話ししました。
『ブレーカーが落ちる=停電』みたいなものなので、知らないとパニックになることもあります。部屋中真っ暗で怖いですし。
余談ですが、僕が会社で勤めていたときに1番怖かったのは”夜の病院のとある部屋で1人で待機”してたときです。停電して作業していたので、明かりはヘルメットだけです。
めっちゃ怖いです。(怖さから何もかもが幽霊の空耳に聞こえるくらい)
何を言いたいかと言うと、停電すると誰もが少しでも不安になるよということです。
そういった中で、正常に立ち回りできるかどうかの1つを分けるのは『知っているか知らないか』『心当たりがあるかないか』です。
だからこそ、今回の記事に書いてあるブレーカーの種類と役割なんかは大ざっぱでも覚えておいて絶対に損がないものなのでお役に立てれば幸いだなっと思っています。
というよりかは、役に立ててくださいね!