電気代

扇風機の電気代と涼しくできる節約方法【エアコンとの併用がカギ】

扇風機 アイキャッチ画像

暑い夏場に欠かせない電化製品が『扇風機』です。

エアコンなどと一緒に使うことが多いため、気になってくるのが電気代です。

  • 扇風機の電気代ってどのくらい?
  • エアコンと比べて高いの?安いの?
  • 節約方法もあったらいっしょに教えて欲しい
  • でも、できれば簡単にできるものが良い。暑いのは嫌。

今回は、こういった疑問に答えていきます。

結論から先にお話しすると、扇風機の電気代は、1時間あたり0.53円~1.06円です。あとは、台数と使った時間に比例して高くなります。

エアコンと電気代を比較しても、電気代は10分の1程度しかないため非常に安いです。

本記事の内容

◎ 扇風機の電気代はどのくらい?
◎ 扇風機とエアコンの電気代を比較
◎ 扇風機の節約方法【2つあります】
◎ エアコンと併用するのが1番簡単で楽

ちなみに、扇風機の節電は”暑い夏場”に実施するため、節約するのと同時に暑さを凌がなければいけません。

今回、複数の節約方法を紹介しますが”簡単に”実践できるのは恐らくただ1つだけです。

 

1.扇風機の電気代はどのくらい?【1時間】

考える女性 画像

 

扇風機の電気代は次の式で計算します。

電気代の計算式

消費電力(kWh)×電気料金×使用時間×台数=電気代(円)

付け加えて、扇風機の消費電力は次の大きさが一般的です。

  • 弱:20Wh
  • 中:30Wh
  • 強:40Wh

電気代をサクッと計算してみましょう。

※電気料金は、1kWhあたり26.5円として計算しています。これは契約している電力会社によって違うため、多少の誤差が発生する場合があります。

 

扇風機の電気代を計算してみる

その1:弱(20Wh)の場合

”弱”で使った場合、1時間あたりの電気代は次のとおりです。

0.02kWh×26.5円×1時間×1台=0.53円/時

”弱”で使用した場合の電気代
8時間 4.24円/台
24時間 12.7円/台
1か月(8時間) 127円/台
1か月(24時間) 382円/台

 

その2:中(30Wh)の場合

”中”で使った場合、1時間あたりの電気代は次のとおりです。

0.03kWh×26.5円×1時間=0.795円/時

”中”で使用した場合の電気代
8時間 6.36円/台
24時間 19.1円/台
1か月(8時間) 191円/台
1か月(24時間) 572円/台

 

その3:強(40Wh)の場合

”強”で使った場合、1時間あたりの電気代は次のとおりです。

0.04kWh×26.5円×1時間=1.06円/時

”強”で使用した場合の電気代
8時間 8.48円/台
24時間 25.4円/台
1か月(8時間) 254円/台
1か月(24時間) 763円/台

 

最新の扇風機は更に省エネです

ポイント画像 女性

 

従来の扇風機であれば”ACモーター”のものが一般的でしたが、最近では”DCモーター”を採用した扇風機が人気を集めています。

  • ACモーター:交流モーター
  • DCモーター:直流モーター

DCモーターは、ACモーターと比較して

  1. 運転音が静かになる
  2. 風量調節が無段階レベルで細かく
  3. やわらかい風が送り出せる

といったメリットがあります。

”ACモーター”であれば、強で使用した場合の消費電力は40Whであったのに対して、”DCモーター”の扇風機は、強で使用しても消費電力は22Whと約半分になります。

電気代を計算しても1時間あたり0.583円/台(強で使用)と45%安くなっていることがわかります。

 

1台1時間ではその差はわずかですが、数台で数時間となるとかなり大きな差へと化けるため、ここ数年の扇風機はかなり省エネに特化し始めているということです。

 

2.扇風機とエアコンの電気代を比較【10分の1】

比較 画像

 

次に、夏の電化製品の代名詞である『エアコン』とも電気代を比較してみましょう。

結果から先にお話しすると、扇風機の電気代はエアコンの10分の1程度です。

 

エアコンの消費電力は一般的なもので次の大きさがほとんどです。

  • 6畳用:360Wh
  • 8畳用:600Wh

消費電力から1時間あたりのエアコンの電気代を計算します。

  • 6畳用:0.36kWh×26.5円×1時間=9.54円/台
  • 8畳用:0.60kWh×26.5円×1時間=15.9円/台

扇風機を”強”で使用したとしても1時間あたり1.06円/台なので、エアコンの電気代は扇風機の9倍~15倍であることが分かります。

 

3.扇風機の節約方法【2つあります】

電気代を下げる方法 画像

 

『扇風機の節約方法があったら教えて欲しい』

 

扇風機の電気代は比較的に安いため、効率的に使うことで夏場の電気代を大幅に節約することができます。

扇風機を効率的に使う方法は主に2つです。

  1. 離れるときはこまめに電源を切る
  2. 扇風機の設置場所を変える

2つの方法についてパパパッとみていきましょう。

 

離れるときはこまめに電源を切る

扇風機は、他の電化製品と違って電源をつけた瞬間に大きな電力を消費しないため、こまめに電源を切ることは単純ですが大きな節約効果があります。

『部屋から離れるときは電源を切る』

これを習慣づけるだけで、扇風機の節電は1つコンプリートです。

 

扇風機の設置場所を変える

地味ですが、扇風機の設置場所を変えることにも意味はあります。

夏場の夕方頃であれば、室内よりも室外の方が涼しい時もあります。そういった際には窓を開け、窓辺付近に扇風機を設置することで外の涼しい空気を室内に入れることも可能です。

節電の効果を考えるのであれば、毎日1時間でも良いのでエアコンの使用時間を減らすことが電気代の削減につながります。

 

4.エアコンとの併用が1番簡単で楽です

エアコン 画像

 

『エアコンの使う時間を減らす』『設置場所を変える』

確かにこれらは有効ですが、同時に綺麗ごとでもあります。

ここ数年の夏場の暑さは異常です。室内でも平気で40℃を上回ってきますし、エアコンの使用時間を減らしてしまうと”熱中症”になる可能性が高くなります。そうなれば本末転倒です。

 

『エアコンと扇風機を同時に使った節約方法』

これが1番簡単で確実に実践しやすい節電の方法だと確信しています。

その中でも、皆さんが心がけることは”たった1つだけ”です。正直、これだけ実践していただければOKです。

 

扇風機の風向きを少しだけに向けてエアコンの対面付近に設置する

たったこれだけで、節約と涼しさのアップを同時に実現させることができます。

 

カギは”空気を循環させつつ自分も風に当たること”

まず大切なのは、『エアコンで温度を下げつつ扇風機の風に当たること』です。

エアコンの温度を26℃28℃に設定し、扇風機といっしょに使うと約10%の節電効果を得ることができます。加えて体感温度を下げることもでき、よりいっそう涼しく感じるということが可能になるということです。

自分の周囲の気温は、自分の体温によっても温められるため、その熱を扇風機で遠ざけることが体感温度を下げることにつながるとのことです。

 

次に、扇風機を少し上に向けると『室内の冷たい空気を循環させる』ことができます。

一般的に、冷たい空気は重く冷気が下に溜まりやすいため、部屋全体が涼しくなるまでに時間がかかってしまいます。

そこで登場するのが”扇風機”です。

風を送り出すことが得意な扇風機を使い、下に溜まった冷たい空気を押し上げることで冷気を素早く循環させ、室内の温度を素早く下げることができます。

このように、お互いの長所を活かし合うことで『いつもと同じような生活スタイル』で電気代の節約をすることが可能となります。

 

5.料金プランの見直しもオススメです

電力の自由化 画像

 

『今の生活状態のまま電気代を大幅に安くしたい』

 

そういった方は、電力会社の料金プランを見直してみても良いかもしれませんね。

今の時代、電力の自由化により”電力会社が選べる時代”にシフトしてきました。

 

大手電力会社のほかにも新電力会社が多く参入しています。一般的な電力会社と違って家庭に電気を供給することに特化しているため1kWhあたりの電気料金も安いです。

例えば、日中仕事や学校で家を空けている人であれば、夜に電気料金の安いプランにすれば、それだけ電気代を安くすることができます。

家庭にもよりますが、料金プランをしっかりと見直すことで、年間1万円近くの電気代が安くなることも十分にありえる話です。

 

切り替えも無料で料金も簡単に調べられるので、1度、ご家庭の料金プランを見直してみることを強くオススメします。

 

6.さいごに

節電に意識しすぎて、暑さに負けてしまうのでは本末転倒です。

もし、古い扇風機を使っていて”風にぬるさ”を感じ始めたりしている人であればDCモーター型の扇風機に買い替えるのも良いでしょう。

 

とにかく、熱中症や脱水症状を防ぐことを何よりも優先し、そのついでの感覚で節電をするようにしてくださいね!

 

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