電気代

【計算】冷蔵庫の電気代は簡単に節約できる【1年で5,000円節電】

冷蔵庫 アイキャッチ画像

どのようなご家庭でも、24時間ずっと使い続けるのが『冷蔵庫』です。

電源をずっとONにする分、電気代も気になるところですよね。

  • 冷蔵庫の電気代はいくらぐらいなの?
  • 電気代を節約するとどのくらい安くなるの?
  • 冷蔵庫の節電方法を教えて欲しい
  • できれば今すぐできる簡単な方法が良いな!

今回は、こういった疑問に答えていきます。

結論からお話しすると、冷蔵庫の電気代はすぐに計算することができますし、簡単に節約することができます。もちろん今すぐに実践可能です。

本記事の内容!

◎ 今すぐできる電気代の計算方法
◎ 生活スタイルとサイズから電気代をチェック
◎ 冷蔵庫の節電方法5つ
◎ 継続するための秘訣は”1つだけ”始めること
◎ 節電しても生活は苦しくならない

僕自身、面倒くさいことが嫌いです。ただ、冷蔵庫のようなものは”面倒くさいが沸いてこない”節電方法ばかりです。

そのため、実践までのハードルが低く、すぐに始めやすいです。

 

冷蔵庫の電気代を計算⇒簡単にできる節約方法を1つ実践

これができれば、1年間の電気代は少なくとも3,000円は安くなります。

 

1.冷蔵庫の電気代を計算する【今すぐできる】

電気代 画像

 

冷蔵庫の電気代は10分もあれば計算することができます。

電気代を計算するうえで、

  • 冷蔵庫の年間消費電力量
  • 電力量単価(契約している電力会社の電気料金)

この2つをチェックする必要があります。

早速みていきましょう。

 

年間消費電力量と電力量単価をチェック!

年間消費電力量(1年でつかう電気の量)

冷蔵庫の年間消費電力量は、冷蔵庫の説明書または冷蔵庫に貼ってあるラベルに記載されています。説明書がない場合は、型番を検索することで確認することができます。

ほとんどの冷蔵庫は、扉を開けたすぐ内側に表示してあることが多いです。

 

まずは、説明書(ラベル)に記載されている『冷蔵庫の年間消費電力量』をチェックしましょう。僕の家の冷蔵庫はこのような感じでした。

 

冷蔵庫消費電力量 画像

年間消費電力量

50Hz:660kW/年
60Hz:660kW/年

 

電力量単価(1kWhあたりの電気料金)

電力量単価は、契約している電力会社によって異なります。

一般的な電力会社の電力量単価についてまとめました。当てはまる電力会社をクリックして料金を確認してみてください。

伝票と照らし合わせると確認しやすいですが、手元にない場合は『120kWh~280kWh(300kWh)』の料金で計算してください。

 

※当てはまる電力会社をクリックすると料金が表示されます。

ほくでん 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
~120kWh 23円 54銭
120kwh
~280kWh
29円 72銭
280kWh~ 33円 37銭

東北電力 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
~120kWh 18円 24銭
120kwh
~280kWh
24円 87銭
280kWh~ 28円 75銭

東京電力 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
~120kWh 19円 52銭
120kwh
~300kWh
26円 00銭
300kWh~ 30円 02銭

北陸電力 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
~120kWh 17円 52銭
120kwh
~300kWh
21円 33銭
300kWh~ 23円 02銭

中部電力 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
~120kWh 20円 68銭
120kwh
~300kWh
25円 08銭
300kWh~ 27円 97銭

関西電力 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
15kWh
~120kWh
19円 95銭
120kwh
~300kWh
25円 33銭
300kWh~ 28円 76銭

中国電力 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
15kWh
~120kWh
20円 40銭
120kwh
~300kWh
26円 96銭
300kWh~ 29円 04銭

四国電力 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
15kWh
~120kWh
20円 00銭
120kwh
~300kWh
26円 50銭
300kWh~ 29円 95銭

九州電力 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
~120kWh 23円 54銭
120kwh
~280kWh
29円 72銭
280kWh~ 33円 37銭

沖縄電力 従量電気料金表

※従量料金:基本料金とは別に1kwhの使用に支払う料金。

電気の使用量 従量料金
10kWh
~120kWh
22円 53銭
120kwh
~300kWh
27円 97銭
300kWh~ 29円 91銭

 

実際に電気代を計算してみる

冷蔵庫の電気代は次の式で計算することができます。

年間消費電力(kWh)×1kWの電力量単価=冷蔵庫の電気代(1年間)

管理人の家の場合ですと、

  • 冷蔵庫の年間消費電力=660kWh
  • 電力料単価:四国電力の電気料金=26円50銭

となっています。

 

実際に式にあてはめて計算してみると、

660kWh×26.5円=17,490円

1年間で17,490円の電気代、すなわち毎月1,458円の電気代を支払っていることが分かりました。

これが高く感じるか安く感じるかは人それぞれですが、新しい冷蔵庫だと同じスペックで毎月の電気代が638円です。

 

2.生活スタイルとサイズから電気代を見る

 

次に、生活スタイルと冷蔵庫のサイズの情報から電気代を見てみましょう。

1人暮らしから5人暮らし以上のものまで全部で4パターン用意しました。

 

※1kWhあたりの電気料金は、四国電力の26.5円で計算しています。その他の電力会社の場合は、自分の契約している電力会社の料金で計算してください。

1人暮らし向けの小型冷蔵庫

  • 推奨容量:85L~170L
  • サイズ:2ドア(高さ約85cm,幅約47cm,奥行き約49cm)
  • 消費電力:300kW(1年間)
  • 販売価格:17,800円

1人暮らし用の小型冷蔵庫 電気代

>26.5円×300kWh=7950円/年662.5円/月

1人暮らしの場合、冷蔵庫の電気代は毎月663円発生します。(四国電力の場合です)

 

2~3人暮らし向けの冷蔵庫

  • 推奨容量:300L~370L
  • サイズ:3ドア(高さ約1.7m,幅60cm,奥行き66cm)
  • 消費電力:420kWh(1年間)
  • 販売価格:71,555円

2~3人暮らし用の冷蔵庫 電気代

>26.5円×420kWh=11,130円/年927.5円/月

同棲や数人で暮らす場合の冷蔵庫は、毎月928円の電気代が発生します。

 

3~4人暮らし向けの冷蔵庫

  • 推奨容量:400L~450L
  • サイズ:5ドア(高さ約180~190cm,幅約75cm,奥行き約65cm)
  • 消費電力:289kWh(1年間)
  • 販売価格:149,220円

4人暮らし用の冷蔵庫 電気代

>26.5円×289kWh=7658.5円/年638.2円/月

家族で1つの家に暮らす場合、毎月638円~639円の電気代が発生します。

 

5人以上で暮らしている家庭向けの冷蔵庫

  • 推奨容量:500L~
  • サイズ:5ドア(高さ180~190cm,幅70cm,奥行き68cm)
  • 消費電力:240kWh(1年間)
  • 販売価格:189,800円

5人暮らし~用の冷蔵庫 電気代

>26.5円×240kWh=6360円/年530円/月

5人以上で暮らしているご家庭向けの冷蔵庫であれば、毎月の電気代は530円程度です。

 

サイズに比例して電気代が高くなるわけではない

ポイント 画像

 

ここまで見てみると、

冷蔵庫のサイズに比例して電気代が高くなるわけではないことが分かります。

電気代が安くなる物をピックアップしている訳ではありません。本当に、サイズが大きくなると消費電力が小さくなるものがほとんどです。

 

その秘密は省エネ機能の搭載数にあります。容量が大きい冷蔵庫ほど省エネ機能を多く備え付けているために毎月の電気代が安くなるんです。

冷蔵庫の値段だけで見てみると、5ドアよりも1ドアの方が安いですが、電気代でみれば『1ドアよりも5ドアの冷蔵庫のほうが安い』ことも珍しくはないです。

 

冷蔵庫を選ぶ際には、配置スペースやサイズの他にも”省エネ機能の数””消費電力の大きさ”にも注目して選ぶと自然に省エネにつながります。

 

3.冷蔵庫は1番電気代を消費している家電

冷蔵庫 画像

 

電気代は消費電力(1年間で使う)電気の量に比例して高くなることが分かりました。

ちなみに、冷蔵庫は24時間使い続けるため、家電の中で1番電気代が高いです。割合でいえば、10%~15%の電気代が当てはまります。

 

『消費電力をいかに抑えるか』

これが電気代を節約するうえでの凄く重要なポイントになります。

 

古い冷蔵庫は2倍近く料金が高いです

冷蔵庫をはじめとしたすべての家電に言えることですが、古くなればなるほど消費電力が大きくなります。

特に、ここ近年の技術の発達には驚きを隠せないほどです。冷蔵庫においても例外ではありません。

 

実際に計算してみるとその差は歴然としています。

管理人家の冷蔵庫の電気代(2006年製)

容量 製造年 消費電力 電気代/年 電気代/月
401L 2006年 660kWh/年 17,490円 1,458円

 

同じスペックの冷蔵庫の電気代(2018年製)

比較するのは、先ほど計算に使用した4人暮らし用の冷蔵庫です。

容量 製造年 消費電力 電気代/年 電気代/月
406L 2018/9 289kWh/年 7,658.5円 638.2円

 

同じ容量でも古いと高くなる(管理人の家は2.28倍でした)

このように、同じ容量の冷蔵庫でも消費電力の違いから電気代を高く支払っているることがあります。管理人の家は2.28倍の電気代を支払っていることが分かりました。

皆さんのご家庭も、冷蔵庫によっては3倍近くの差が生まれているかもしれません。

それほどまでに、昔と今での消費電力の差が広がっているということです。

 

買い替えるだけで月に1,000円安くなる

極端な話、古い冷蔵庫は新しい物に買い替えるだけで電気代は安くなります。

金額にすれば、月に約1,000円です。

 

長年使用している冷蔵庫であれば、『ドアパッキンの摩耗』により内部が冷えきれずにぬるくなり、買い替えを余儀なくされる場合があります。

ちなみに、買い替えの60~70%はこういった故障が原因です。

加えて、生活環境の変化(一人暮らしの開始)などのタイミングに合わせて買い替えることもあります。

そういった際に、消費電力の小さい物にすることで電気代は自然と安くなります。

 

ただし、安い買い物ではないため十分に考えることが必要ですし、”5~8年程度”しか使用していないのであれば買い替える必要は今のところはありません。

他にできる冷蔵庫の省エネ』を実践してみてください。

 

4.冷蔵庫の電気代を節約する5つの方法

電気代を下げる方法 画像

 

冷蔵庫の電気代を下げる方法は大きく分けて5つあります。

◎ その1:設定温度を適温に調整する
◎ その2:食品を詰めすぎない
◎ その3:扉の開閉時間・回数を減らす
◎ その4:冷蔵庫の設置場所を変える
◎ その5:古い冷蔵庫を買い換える

サクッとみていきましょう。

 

その1:設定温度を適温に調整する

季節に合わせて設定温度を調節することで電気代を節約できます。

環境省の情報によると、設定温度を”強”から”中”に変えるだけで1年間に約62kWhの消費電力を抑えることができるとのことです。

これを料金として考えてみると、約1,643円/年の節約になります。(1kW=26.5円として計算しています)

 

その2:食品を詰めすぎないように注意する

冷蔵庫の中に食品を詰めすぎると、

◎ 冷蔵庫内の冷気の循環が悪くなる
◎ 食材が見つかりにくく開閉時間が長くなる

こういった理由から電気代が高くなることがあります。

食品を詰め込みすぎた場合の半分程度にすると、消費電力は1年間で約44kWh節約できると言われています。

料金にして考えてみると、約1,166円/年の節約になります。

 

その3:扉の開ける or 閉める回数を減らす

扉の開けている時間が長く、回数が多かったりすると、冷蔵庫の冷気が外に逃げてしまうので余分な電力を消費することになります。

 

省エネルギーセンターによると、これらの無駄遣いを抑えるだけで年間約17kWhの節電に繋がります。

これを電気料金として考えると、約451円/年の節約になります。

 

その4:冷蔵庫の設置場所を変える

冷蔵庫のに食器棚を置いたり、冷蔵庫をに密着させすぎていませんか?

 

実はこれ、冷蔵庫の放熱を妨げているので余分な電力を消費しています。

省エネルギーセンターによると、冷蔵庫の周りに放熱するスペースを設けるだけで年間約45kWhの節電をすることができます。

これを電気代として考えてみると、約1,195円/年の節約になります。

 

その5:古い冷蔵庫を新しい物に買い換える

古い冷蔵庫を10年以上使っている場合は、買い替えることで電気代を安くすることができます。

省エネ機能の多い冷蔵庫を選択し、消費電力の小さい物を購入することで月に約1,000円の節約をすることが可能です。(年間12,000円)

ただ、安くない買い物になるので、十分に相談をしたうえで買い替えるようにしてください。5~8年程度しか使用していない場合は、買い替えなくてOKです。

 

5.4つ実践すると1年で4,000円節約できる

住宅 節約画像

 

節電で1番厄介なのが”三日坊主”です。

1日だけなら続くけど気がついたら辞めてしまっていた。

これが節電をするうえでの天敵と言っても過言ではありません。

 

『難しさの割に効果が期待できなさそう』といった感情が更にやる気を削いできますよね…。

 

まずは1つだけを選んで始めると続きやすい

こういった省エネは、いきなり4つとも始めるのではなく、まず1つだけに絞って数日間続けてから次の節電を始めると続きやすいです。

 

冷蔵庫の場合、まずおすすめなのが設定温度の調節です。場所を動かす必要もなく、すぐに変えられるものなので初めての方には特におすすめです。

それ以外の節電も簡単にできるものばかりなので、『これなら簡単そう』と思えるものから始めてみましょう!

おすすめの順番!
  1. 設定温度の調節
  2. スペースの確保
  3. 食品を詰めすぎない
  4. 扉の開閉時間を減らす

僕自身も、この順番で実践すると凄くかんたんに習慣づけることができました。少なくとも、3番目までは楽勝です。

 

4つ実践しても生活は苦しくならない

◎ 何か生活スタイルが縛られる感じがして嫌だ
◎ 面倒くさいわりに効果が薄そう
◎ ストイックに頑張り続けるのが無理

節電に対して、こういった意見をお持ちの方は少なくないと思います。むしろ、こっちの意見の方が多いです。

 

しかし、冷蔵庫の節電はどれも簡単なものばかりです。超がつくほどの面倒くさがり屋である僕が習慣づけることが出来ているので本当に簡単です。

『その日に始めて努力なし』でここまで節電が続いていますが、簡単に出来すぎて”面倒くさい”って感情がそもそも沸いてこないです。

 

『節電が当たり前になる』

冷蔵庫の節電は、これらを簡単に実現させるものばかりです。

どれか1つだけ選んで今から実践してみてみましょう!

 

6.電気料金プランを見直してみるのもオススメ!

電気を選ぶ

 

この記事で何度も登場した『電力量単価』は電力会社によって違います。

今であれば、電力の自由化により”電力会社が選べる時代”に変わりました。

 

新電力会社と呼ばれる電力会社であれば、『1kWhあたりの電気』を今よりも更に安く、購入することが可能となったわけです。

また、サービスの良い新電力会社の電気料金プランを選択すれば、”今の使用状態のまま”電気代を安くすることができます。

プランにもよりますが、年間10,000円~18,000円の電気代が安くなります。

 

切り替え時に停電をすることもないので、『さらに簡単に電気代を安くしたいよ』って方には、料金プランの切り替えもオススメします。

 

7.さいごに

冷蔵庫の電気代は、思っていたよりも簡単に節約することができます。

『家電製品は節電できなくても仕方がない』と固定観念を抱いている人も中にはいますが、僕は全然そうではないと思います。

 

”単純に知らないだけで簡単に安くできる方法はいくらでもある”というのが僕なりの考えです。実際に電気会社で働いたうえで、それを実感しました。

 

冷蔵庫だけでみても、1年間で4,000円~5,000円節約することができます。他の家電製品も同じように節電すれば、1年間で1万円以上は簡単に節約することが可能です。

”冷蔵庫は誰もが24時間使用するもの”なので、同じ時間だけ使うなら安く使った方が絶対にお得です。高くても何かが変わることは絶対にありません。

 

いつもと変わらない日常をいつもより安い電気代で過ごして、趣味へのお金や生活にかけるお金のプラスにつなげてください。

 

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