”冷蔵庫にある冷凍庫”に食品が収まりきらなくなった際に登場するのが『ホームフリーザ』と呼ばれる”家庭用冷凍庫”です。
しかし、冷蔵庫とは別に新しい電化製品を設置することになるため、気になるのが毎月の電気代ではないでしょうか?
- スーパーでまとめ買いをするから購入したいんだけど電気代が気になるから購入を後回しにしてる
- 購入したらどのくらいの電気代がかかるか知りたい
- 電気代をサイズ別にも見てみたい
- 小型冷凍庫と大型冷凍庫はどちらがオトクなの?
- 電気代の節約方法があったら教えて欲しいな。
- あ、あと一緒に電気代の安い冷凍庫を選ぶコツも教えてくださいな。
今回は、こういった疑問に答えていきます。
この記事の結論からお話しすると、電気代は、家庭用冷凍庫を購入することで月に1,000円ほどアップします。1年間で言えば”5,300円”の電気代になります。
ただ、購入するメリットはすごく多いので前向きに考えていただいてOKです。
◎ 家庭用冷凍庫の電気代はどのくらい?
◎ 小型冷凍庫と大型冷凍庫の電気代を比較
◎ 家庭用冷凍庫の節約方法
◎ 電気代の安い冷凍庫を選ぶコツ
ちなみに、冷凍庫では年間で数千円の節約といった方法はありません。”減らす”というよりかは”増やさない”といった感覚に近いです。
この記事では、”購入する際のポイント”もあわせて紹介します。あわせて読んでみてください。
1.家庭用冷凍庫の電気代はどのくらい?
冷凍庫の電気代は、次の式で計算します。
消費電力(kWh)×電気料金(円)=電気代(円)
冷凍庫の消費電力は『〇〇kWh/年』という表記が多いです。例えば”200kWh/年”と記載されている冷凍庫電気代を計算してみます。
※1kWhあたりの電気料金を26.5円として計算しています。契約している電力会社によって違うため、多少の誤差が発生しますがご了承ください。
200kWh×26.5円=5,300円/年
つまり、200kWh/年の冷凍庫の電気代は『年間5,300円』ほどです。
ちなみに、時間別に電気代をチェックしたい方は次の表をご覧ください。
1時間 | 0.604円 |
---|---|
1日 | 14.5円 |
1か月 | 442円 |
1年間 | 5,300円 |
サイズ別にみる冷凍庫の電気代
次に、冷凍庫の電気代をサイズごとにチェックしていきましょう。
チェックする冷凍庫は全部で5種類です。
~39L
39L以下の冷凍庫すなわち小型のものであれば、年間の電気代は2,000円~3,000円程度です。
大きさも小型になるため、使いやすいのも特徴の1つです。
40L~65L
このサイズの冷凍庫であれば、消費電力は200kWh/年が多いです。
年間の消費電力も5,000円を前後してきます。
66L~85L
このあたりの冷凍庫であれば、1つ下のサイズと電気代もあまり変わりません。
消費電力も年間で200kWh前後のため、約5,000円程度の電気代となります。
86L~110L
このあたりからは、かなり大型の冷凍庫になってきますね。
高いもので年間の消費電力が300kWhを超えてくる冷凍庫もあります。
電気代としては1年間で約8,000円程度(月663円)の料金アップを覚悟してください。
111L~
このあたりになると大型の冷凍庫が多いです。
機種によって電気代の差が激しく、安い物だと7,000円、高いもので10,000円の電気代が発生してくると考えておきましょう。
2.小型冷凍庫と大型冷凍庫の比較
『小型冷凍庫と大型冷凍庫はどっちの方がオトクなの?』
結果からお話しすると、どれが1番オトクなのかはその人の生活スタイルによって異なります。結局は、自分のご家庭にあった冷凍庫を選択してくださいということです。
セールスでは”小さい物よりも大きい物のほうがオトク”といったセールスを良くしてきます。ですが、これは50点です。
”大は小を兼ねる”は50点。100点は家庭によって違う
”100Lのものよりも110Lの方がオトクだよ”とセールスしてきた場合、確かに110Lにすれば電気代も大して変わりませんし、容量も大きくなる分オトクです。
ただ、それは『その冷凍庫のサイズが本当にあっていればの話』です。
本当だったら80Lの冷凍庫で十分すぎる量だった。けれど、いざラインナップを見てみたら”100Lぐらいあれば十分なのかな”と悩んでいた結果、結局110Lを薦められて購入した
これは、年間で3,000円以上の電気代を損していることになります。”本当に適したサイズ以上のものを購入する”といったことはよくある話です。
後でも紹介しますが、『消費電力』なんかもチェックしながら電気代の安い最適な物を選択するようにしてくださいね。
3.家庭用冷凍庫の節約方法
『冷凍庫の電気代を節約する方法があったら教えて欲しい』
冷凍庫の節約方法は簡単なものが2つ、相談が必要なものが1つです。
①.冷凍食品はできるだけ詰めて入れる
②.扉の開閉数を減らす
③.新しい冷凍庫に買い替える
それぞれの節約術をサクッとみていきましょう。
冷凍食品はできるだけ詰めて入れる
冷蔵庫であれば、食品の詰めすぎは消費電力を多く消費してしまい電気代が高くなりますが、冷凍庫の場合はその逆です。
『食品はなるべく詰めて入れた方が効果が大きい』です。
空きスペースを少なくし、食品同士を詰め合わせることで、お互いに温度を下げて保冷しあうといった効果が狙えます。
食品の冷えるスピードが速いため、冷凍庫を効率的に使える方法の1つです。
扉の開閉する回数を減らす
これ。ものすっっごく大切です。
というのも、これは『扉の開閉数を減らす=冷凍庫内の温度を一定に保つ』といった効果を狙っています。
特に、冷凍庫であれば1ドアのものが多いです。そのため、1度開けると庫内全体が外の空気と接触し、庫内の温度が上昇して余分な電力を消費してしまいます。
なるべく、開閉時間と開閉数を減らすようにしましょう。
扉の閉め忘れには要注意です。
僕自身もめっちゃしますが、閉めたと思ったら半閉まりでドアが勝手に開き『ピピーッピピーッ』と冷蔵庫や冷凍庫に怒られます。
冷凍庫の場合はこのミスが電気代に大きく影響するため、いつも以上に注意してくださいね。
新しい冷凍庫に買い替える
これは、ご家族と相談していただいたうえでのオススメになります。今すぐできるものではありません。
古い冷凍庫であれば、新しい物に買い替えるといった方法です。
というのも、ここ10年間で冷凍庫や冷蔵庫は省エネ機能がものすごく成長してきました。年間の消費電力でいえば約300kWhくらいは減少しています。
一般的に、冷蔵庫や冷凍庫の寿命は平均して10年程度と言われています。つまり、古い冷凍庫であれば省エネ機能が多く搭載される前の製品であることが多いです。
これから先のことも考えるのであれば、新しい冷凍庫に買い替えて『長期期間で見た節電』を実践するのも凄く良い方法です。
4.電気代の安い冷凍庫の選び方
『買い替えるのは良いとして、電気代の安い冷凍庫の選び方を教えて欲しいな。』
電気代の安い冷凍庫を選ぶポイントは全部で3つです。
>ポイント1:直冷式とファン式
>ポイント2:開閉方式は上向きがオトク!
>ポイント3:消費電力をチェック!
これは、簡単に実践が可能なのでパパパッとみていきましょう。
ポイント1:直冷式とファン式
冷凍庫には”直冷式”と”ファン式”、この2種類のものがあります。
- 冷凍庫内に冷却装置を設置することで直接冷やす方式
- 霜取り作業が必要
- 運転音がとても静か
- 冷却スピードが遅い
- 冷凍庫の奥に冷却装置を設置し、冷凍庫内に冷気を送って冷やす方式
- 霜取り作業が不要
- 運転音が少し大きい
- 冷却スピードと鮮度保持に優れている
冷凍庫の性能で言えば、間違いなくファン式の方が優れています。
ただ、電気代の面からいえば直冷式の方がファンを必要としないため安いです。電気代の面を重視するのであれば、どちらを選ぶかしっかりと考えたうえで選択しましょう。
ポイント2:開閉方式は上向きとオトク!
冷凍庫のドアは、全部で3種類あります。
- 上開きのタイプ
- 手前に引くタイプ
- 手前に開くタイプ
その中でも、冷凍庫を選ぶ際は”上開き”のタイプが1番オトクです。
温かい空気は上昇する特性があるため、上開きの冷凍庫であれば1番庫内の温度上昇を防ぐことができます。
あと単純に、”開いた際に庫内全体を見渡せる”というのも便利なポイントです。屈まなくて良いっていうのが腰に優しいんですよ…。
ポイント3:冷凍庫の消費電力をチェック!
電化製品を購入する際に、製品の消費電力は要チェックです!
消費電力の大きさは、電気代の高さに直結します。これが高いと元々の電気代も高くなるということです。
逆に、同じ容量でも消費電力が小さいということは『それだけ製品の省エネ機能が優れている』ということになるため、選ぶ際の1つの目安にしてください。
ただ、機能が優れれば優れるほど”冷凍庫本体のお値段”も高くなるため、お財布と相談して、バランスの取れた冷凍庫を購入するようにしてくださいね!(>_<)
5.料金プランの見直しもオススメです
『今の生活スタイルをまったく変えないまま電気代を安くしたい』
そういった方であれば、電気料金のプランを見直してみることをオススメします。
というのも今の時代、電力の自由化により”電力会社が選べる時代”にシフトしてきました。
電力の自由化によるメリットを簡単に言えば、『自分の生活スタイルにあった料金プランにするだけで電気代が安くなる』ということです。
例えば、昼はパートや学校で家を留守にしていることが多いのであれば、”夕方~夜にかけて電気料金が安くなるプラン”にするだけで電気代が格段に安くなります。
ご家庭にもよりますが、1年間で1万円以上の電気代が安くなることが一般的には多いです。電化製品側ではなく、電気料金側で節約するのも1つの方法と言えますね。
見直しは簡単にでき、電力会社の切り替えも無料でできるサービスが多いので、1度、電気料金プランを見直してみることをオススメします。
6.さいごに
冷凍庫の電気代は、安いとまでは言えませんが、冷蔵庫の電気代も減らせることを考えたら購入してもOKな家電です。
『子供が2人以上いるご家庭』や『食品をまとめ買いすることが多い』方であれば、なおさら前向きに考えてみましょう。
- 生活スタイルに適したサイズ
- 上開きの冷凍庫
- 消費電力が大きすぎないもの
この3つをチェックして選んでいただければ、電気代の上昇は最低限で抑えきれます。
ぜひ、今の生活をワンランクアップさせてくださいね!