寒い冬に床を温めて快適な生活を実現しているのが『床暖房』です。
足の霜焼けや冷たさ故の痛みみたいなのを防いでくれるため、搭載しているご家庭であればすごく重宝されている電化製品になります。
一方で、熱を多く発生させるため、気になるのが『毎月の電気代』です。
結果からお話しすると、床暖房の電気代は毎月7,000円~10,000円ぐらいです。節電方法もぜんぶで3つあります。
この記事では、上記を深掘りしつつ『床暖房の電気代と節電方法』について解説していきます。さっそく見ていきましょう。
- 「床暖房の電気代って1か月どのくらい?」
- 「他の暖房器具と電気代を比較して見たい」
- 「床暖房の節電方法を知りたいな」
1.床暖房には2種類ある
電気代を計算するその前に、床暖房には大きく分けて2種類があります。
- 電気ヒーター式
- 温水循環式
この2つは『熱を発生させる原料』が違います。簡単に説明します。
- 電気
- ガス
- 灯油
- ヒートポンプ
こういった感じで熱を発生させる原料の種類が違うわけですが、選んだ種類によってコストも多少異なってきます。
今回の記事で注目するのは『電気ヒーター式』の床暖房です。温水循環式の床暖房についてはこの記事で登場することはないので、一切気にしなくても大丈夫です。
それでは、電気ヒーター式の1か月あたりの電気代について見ていきましょう。
2.床暖房の電気代を計算してみよう
床暖房の電気代は次の式で計算します。
消費電力(kWh)×電気料金(円)×使用時間=電気代(円)
電気料金は1kWhあたり26.5円として計算しています。(契約している電力会社によって異なるため確認が必要です)
例:6畳用の床暖房であれば消費電力は約960Wです。電気代を計算してみます。
0.96kWh×26.5円×1時間=25.44円/時
6畳用の床暖房であれば1時間あたり約25円であることが分かります。
次に床暖房の大きさから電気代をサクッとみていきましょう。
サイズ別に見る床暖房の電気代
畳数 | 消費電力 | 1時間 | 1か月(1時間) | 1か月(5時間) |
---|---|---|---|---|
6畳 | 960W | 25.44円 | 763.2円 | 3,816円 |
8畳 | 1,500W | 39.75円 | 1,193円 | 5,963円 |
10畳 | 1,800W | 47.7円 | 1,431円 | 7,150円 |
12畳 | 2,100W | 55.65円 | 1,670円 | 8,348円 |
16畳 | 2,800W | 74.2円 | 2,226円 | 11,130円 |
3.エアコンのの電気代を比較
『床暖房とエアコンはどっちが電気代安いの?』
結果から先にお話しすると『エアコンの方が安い』です。”エアコンの方が高い”と思われがちですが、表で見てみるとその差は歴然としています。
畳数 | 床暖房 | エアコン |
---|---|---|
6畳 | 25.44円/時 | 11.93円/時 |
8畳 | 39.75円/時 | 13.78円/時 |
10畳 | 47.7円/時 | 18.55円/時 |
16畳 | 74.2円/時 | 45.05円/時 |
これに加えて、エアコンの方が床暖房よりも節電方法が実践しやすいといった特徴もあるため、正直エアコンを使った方がメリットが多いというのは”事実”です。
ただ、床暖房を使ったときの足のポカポカ感は唯一無二のものなので愛用したい気持ちも凄く分かります。霜焼けとかにも効きますし必要な人には絶対に必要です。
ですので、床暖房を使いたい気持ちが強い人は節電方法も一緒にチェックしていってくださいね。
4.床暖房を節電するうえで重要なポイント
電気代を安くするためには、節電をしなければいけないわけですが、床暖房の節電方法はあるのでしょうか?
床暖房を上手に使う方法について経済産業省では次のように述べています。
床暖房は足元から体を温めるので、室温を低く設定しても快適に過ごすことができます。室温は低めに設定しましょう。
床暖房は運転をストップしてもすぐに冷めることはなく、暖かさが持続します。就寝や外出の約30分前にスイッチを切るようにしましょう。タイマーを使えばスイッチの切り忘れを防ぐことができます。
床暖房の上には、カーペットやラグマットなどを使わない方が効果的です。床暖房のある部屋にベッドを置く場合は、ベッドの下にものを置かないようにしましょう。
引用:経済産業省 省エネルギー庁「床暖房の上手な使い方」
ちょっと小難しいので要点を簡単にまとめます。
- 床暖房の設定温度を下げる
- 床暖房の使用時間を短くする
- 床暖房を効率的に使う
上記の内容をまとめると重要なポイントはこの3点です。
結局のところ、節電するうえで1番の常識で1番実践するのが難しい”無駄遣いを無くす”ことを書いてくれているわけですね。
5.床暖房の節約方法【3つ】
窓を断熱性にする【紫外線対策◎】
これは『床暖房の設定温度を下げる』ための節電方法です。
窓を断熱性にすることで部屋の熱が外に逃げなくなり、床暖房の設定温度を低くしても体感温度が下がることがありません。
窓を断熱性にする1番簡単な方法は”断熱性フィルム”を貼り付けることです。
『夏であれば熱を入れない』『冬であれば熱を逃がさない』といった効果を持つ断熱フィルムは省エネ性能が46%上昇すると言われています。
また、二次的な効果として”紫外線対策による肌荒れの防止”や”ガラスの破片が飛び散らない”といったものも期待できるため、節電以外の面からもすごくおすすめです。
そもそも床暖房を使わない
これは『床暖房の使用時間を短くする』ための節電方法です。
極端な話、床暖房抜きで生活することは可能といえば可能です。電気代を抑えるために床暖房のポカポカを封印するのも1つの手段となり得ます。
電気こたつ | 手足が寒い・ポカポカしたい |
---|---|
エアコン | 部屋全体が寒い・広い範囲を暖めたい |
電気カーペット | 部屋の一部を暖めたい・暖める場所が決定している |
ヒーター | 短時間だけ暖まりたい |
このように、床暖房の代わりを果たせる電化製品は多く存在します。
床暖房の節電として『床暖房を使わない』はある意味で答えの1つです。
自分の服装を厚着にする
これは『床暖房を効率的に使う』ための節電方法です。
家電側ではなく自分自身が厚着になれば、多少の寒さを防ぐことができます。インナーを着たり暖かい服装をすることで体感温度の上昇を狙った節電です。
インナーを着用して暖房器具を使用すればある程度の寒さは防ぐことができるため、さっそく実践してみてくださいね。
5.さいごに
床暖房の電気代と節電方法についてまとめてきましたが、それでもやっぱり床暖房を使いたいという方はいらっしゃると思います。
そういった方であれば『電気料金プラン』を見直しみてはいかがでしょうか?
床暖房の消費電力ではなく、電気代の計算で登場した1kWhそのものの電気料金を安くするといった方法です。
言ってしまえば、これが1番簡単で確実に『電気代を安くする方法』になります。
電力の自由化により”電力会社が選べる時代”にシフトしたため『今の生活スタイルをまったく変えずに』電気代を10,000円近く安くすることができます。
節電とはちょっと違いますが、電気代を安くすることに変わりはありません。
料金プランは簡単に見直すことができますし、切り替えは無料で可能なものばかりなので、1度、電気料金プランを見直してみることをオススメします。