『電子レンジの消費電力は電化製品の中でも高い』
そう思いながらも、電子レンジの電気代が曖昧なまま使用している方は少なくないと思います。
- 電子レンジの電気代はどのくらいなの?
- 用途やワット別の電気代もいっしょに見たい
- 節約方法なんかもあったら教えて欲しいな
- でも長続きしないから簡単なものが良い
今回は、こういった疑問に答えていきます。
この記事の結論からお話しすると、電子レンジの電気代は1回の使用で最大0.5円あたりです。年間で見れば、1,000円~2,000円弱程度の電気代になりますね。
◎ 電子レンジの電気代はどのくらい?
◎【真実】電子レンジの消費電力はもっと高い
◎ 電子レンジの節約方法【5つあります】
◎ 節電は”1つだけ”選んでスタートすることが秘訣!
この記事では、電子レンジの用途や使用時間、ワット別ごとに電気代の料金表をまとめています。電気代が気になっていた方はぜひチェックしてみてくださいね。
目次
1.電子レンジの電気代はどのくらい?
電子レンジの電気代は、次の式で計算します。
消費電力(kWh)×電気料金(円)=電気代(円)
例えば、年間の消費電力が約60kWhの電子レンジであれば、
60kWh×26.5円=1,590円/年
1年間で約1,600円の電気代が必要となることが分かります。ちなみに、電子レンジ1回あたりの電気代はどれだけ高くでも0.5円です。
【比較】用途別にみる電子レンジの電気代 比較
◎ コンビニ弁当【0.5円】
コンビニ弁当を700Wで2分温めると電気代は0.618円です。
コンビニ弁当を中心に生活している人は、コンビニで温めてもらうとほんの少し節約になりますね。
1分 | 0.309円/回 |
---|---|
1分30秒 | 0.464円/回 |
2分 | 0.618円/回 |
2分30秒 | 0.773円/回 |
3分 | 0.928円/回 |
◎ ごはん【1杯0.22円】
冷凍ご飯は少し解凍してから温めるのがワンポイントです!
1分 | 0.221円/回 |
---|---|
1分30秒 | 0.331円/回 |
2分 | 0.442円/回 |
2分30秒 | 0.552円/回 |
3分 | 0.663円/回 |
1時間 | 0.40円 |
---|---|
2時間 | 0.795円 |
3時間 | 1.19円 |
4時間 | 1.59円 |
5時間 | 1.99円 |
◎ 冷凍食品【1分で0.25円】
冷凍食品は種類によって温める時間が違うので注意が必要ですね。
30秒 | 0.155円/回 |
---|---|
1分間 | 0.309円/回 |
2分間 | 0.618円/回 |
3分間 | 0.928円/回 |
5分間 | 1.55円/回 |
◎ 飲料【コップ1杯0.25円】
飲料はコップ1杯を温めるとかかる電気代は約0.25円です。
同じように電気ケトルで温めたとすると約0.6円かかるため、コップ1杯あたりの電気代は電子レンジの方がオトクです。
【比較】ワット別にみる電子レンジの電気代 比較
ボタン | 消費電力 | 電気代 |
---|---|---|
500W | 約1,000W | 0.442円/分 |
1,000W | 約1,500W | 0.663円/分 |
2.【真実】電子レンジの消費電力はもっと高い
電子レンジなんかを見てみると『500W』『1,000W』といったボタンがあります。レンジ強だったりレンジ弱だったり、そういった感じのボタンです。
実はこれ、電子レンジの消費電力を表しているものではありません。
ワットで表記されているため間違える人が大多数ですが、実際には表記以上の電力を消費していることがしばしばです。
500Wや1,000Wは”消費電力”ではない
500Wや1000Wの表記が表しているのは『定格高周波出力』です。
超ざっくり説明すると、”食品を温めるのに使うパワー”みたいな感じです。
- 食品を温めるのに使う電力(パワー)
- 表記されているワット数の電力を消費
- 電子レンジが機能するのに使う全部の電力
- 高周波出力の1.5倍程度の消費電力
機種によって多少の誤差はありますが、”500Wで700W~1,000W”の消費電力、”1,000Wで1,500W”程度の消費電力となります。
年間の消費電力はほかの電化製品と比べると低い
『定格高周波出力』により、表示よりも大きな電力を消費していることが分かります。それでも、電子レンジの電気代は、1年間で1,000円~3,000円程度です。
はっきり言って、電化製品の中では安い部類に入ります。
エアコンであれば年間10,000円~30,000円、冷蔵庫でも年間約15,000円の電気代が発生します。
一時的な消費電力でみれば電子レンジは高い部類に入りますが、年間のトータルで見たときに消費電力(電気代)が低いことは、ほかの電化製品と見比べるとその差は歴然です。
3.電子レンジの節約方法【5つあります】
『電子レンジの節約方法ってあるの?できれば簡単に実践できるもので。』
電子レンジの電気代を節約する方法はぜんぶで5つあります。
- 電子レンジ内をキレイに保つ
- 解答時間はなるべく短く!
- 庫内に食品を詰めすぎない
- ターンテーブルの外側に置く
- 時と場合によって手動モードで温める
それぞれの節約術についてサクッとみていきましょう。
その1:電子レンジ内をキレイに保つ
また、発火の原因にもなり大変危険なので、定期的に掃除するようにしましょう。
手順1 | 電子レンジのコンセントを抜き電源がOFFなのを確認 |
---|---|
手順2 | 電子レンジ内の汚れをよく絞ったタオルで拭き取る |
手順3 | ターンテーブルの汚れをスポンジで拭き取る |
手順4 | 取れない汚れは重曹水を用意して拭き取る(蒸らすと取れやすい) |
手順5 | しっかり水分を拭き取った後、コンセントを挿入する |
その2:解凍時間はなるべく短く!
自然解凍により、電子レンジの使用時間を減らすと節電になりますが夏場などであれば要注意です。
冷凍庫から冷蔵庫にうつして解凍した方が圧倒的に衛生面に優れるため、必ず冷蔵庫内で解凍をするようにしてください。
その3:庫内に食品を詰め込みすぎない
食品を詰めすぎることでターンテーブルが回らなくなり、効率が大幅に低下してしまい電気代が高くなります。
1度に詰めすぎるのではなく、何回かに分けて”レンジでチン”するのも節電になります。
その4:ターンテーブルの外側に食品を置く
ターンテーブル式の電子レンジであれば、テーブルの外側に食品を設置した方が温まりやすく、時間が短くできると言われています。
一方で庫内フラット式のものであれば、テーブルの中央に設置した方が温まりやすいとされています。
使用している電子レンジがどちらのタイプなのかを把握して実践してみましょう。
その5:時と場合によっては手動モードを活用する
多くのレンジは自動モードが搭載されていますが、時に手動モードの方が効率の良いケースがあります。
最初は、自動モードになれているため難しいですが、少しずつ慣れていくため手動モードでなるべく無駄遣いを減らすようにしましょう。
4.節電は”1つだけ”選んでスタートが秘訣!
『節電したい気持ちはあるんだけど、いつも長く続かない』
凄く分かります。節電にしても何にしても”3日坊主”ってもの凄い天敵ですよね。僕自身も3日坊主になることってすごく多いです。
そういった際にオススメなのが、『できることを1つだけ』始めてみる方法です。
先ほど紹介した5つの節約方法をぜんぶ同時にスタートする必要はありません。どれか1つだけ選んで、それをまずは1週間~2週間続けてみてください。
そして、その生活に慣れ始めて”節電することに違和感も感じなくなった”ところで2つ目・3つ目と増やしていきましょう。
とにかくまずは『節電に対しての免疫』をつくり、効果を実感することが大切です。
5.電気料金プランを見直すと電気代が安くなる
『今の生活スタイルをまったく変えずに電気代を安くしたい』
そういった方は、”電気料金プラン”を見直してみても良いかもしれませんね。
というのも今の時代、電力の自由化により”電力会社が選べる時代”にシフトしました。
簡単にお話しすると、1kWhあたりの電気料金が安いプランを見つけることができればその電力会社に切り替えるだけで電気代が安くなるということです。
例えば、日中は仕事(パート)や学校で家を留守にしている方であれば、夕方~夜にかけて電気料金が安くなるプランに変更するだけで、電気代が安くなります。
生活スタイルによって多少の誤差はあるものの、年間1万円以上安くなる場合も少なくありません。電力会社の切り替えは、今や多くの家庭が取り組んでいることです。
電気料金も簡単にできて切り替えも無料でできるものばかりなので、1度、確認してみてはいかがでしょうか?
6.さいごに
電子レンジの電気代は、大幅に節約することはできませんが”意識すること”で簡単に実践できるものが多いです。
『今と同じ生活スタイルのまま』で電気代を大幅に安くしたい場合は、この記事でも登場した”電気料金プランの見直し”がベストです。
電気料金プランも見直しつつ、電気代の節約術も身につけてしまえば、省エネに関してはもう何もお伝えすることはありません。無敵です。
年間で3,000円~5,000円の節電を第1の目標にして取り組んでみてください!